ドイツ駐在が決まった時、義父からゲーテを薦められた。彼曰く、偉大な詩人にして、自然科学、政治にも通じた18世紀を代表する偉人。かつての日本の教育では必ず教科書に出てきて、多くの学生が感銘を受けたらしい。
ドイツの文豪といったイメージしかなく、作品に触れたことはもちろん全くない。せっかくドイツに駐在しているので、ゲーテ鑑賞でもしようと思った。小難しくどこから攻略していいか分からなかったゲーテだが、私になりに代表作ファウストの演劇を鑑賞して楽しめるまでになったパスを紹介したい。
ルール① いきなり文庫本を見ない
代表作ファウストは戯曲なので、本でも読んでも全く分からない。はっきり言って読んでない。。。教会への批判や、ギリシャ伝説の空想ごっちゃまぜの世界観など背景知識がないと全く意味不明だった。そこでまず攻めたのは、まずはあらすじをYoutubeで掴み、マンガを読んでストーリーを理解することにした。
- 文学YouTuber ムー さんの要約ゲーテ / ファウスト を観て、あらすじ、時代背景、物語が出来る上がりまでの経緯を掴む。https://youtu.be/LLlEs0V8sYA
- 水木しげるのゲゲゲのゲーテ を読む。ゲゲゲの鬼太郎の作家水木しげる先生は、大のゲーテ信仰者。悪魔くんのメフィストはゲーテ・ファウストの悪魔を意識しているくらい。ゲーテを読みながら過ごした第二次世界大戦の戦地での想いを綴る作品を読むことで、ゲーテ世代(ゲーテを学校で習った世代)のゲーテへの強い思い入れを理解することできた。
- 手塚治虫の漫画ファウスト を読む。あらすじ、人物像を掴んだところで、初めて物語に振れる。といっても漫画かつ話もかなり短縮版となっている。
ルール②下準備が出来たらいよいよ観劇に向けたアプローチへ
- Youtubeで戯曲を観てみる ルール①で、あらすじを頭に入れて観ても、うまく理解できないことを知る。
2. 舞台の演目に沿った解説書 史上最高に面白いファウスト を読む。私がファウストを面白く観劇できたのは中野和朗氏のこの本のお陰です。部隊の演目に沿って、演出、セリフの解説が面白おかしく紹介されています。
ルール③ いよいよ劇場へ足を運ぶ
こちらの続きは、近く追記します。